~運慶に学ぶ顧客視点~

~運慶に学ぶ顧客視点~


東大寺の金剛力士像を作った運慶(うんけい)と言う人物をご存知でしょうか。

彼は当時、仏像を彫る一族の生まれで、
奈良を拠点に活動していた『奈良仏師』の1人でした。

当時の情勢を簡単に説明しますと、
源平の争いが落ち着き、それまでの戦争で亡くなった人たちを弔うため、
日本中でお寺を立てる、いわゆる『仏像建設ラッシュ』の時期でした。

しかも、奈良仏師と並んで京仏師という大きな集団もいたのですが、
京仏師は平家にごひいきにされていた経緯もあり、
源氏からは疎まれてしまい、あまり注文が入らず、
その分、奈良仏師に回っていたので、
奈良仏師は大繁盛です。

さて、そんな奈良仏師の一人、
運慶は源氏からある大きな注文を受けることになりました。

高さ8.5mにもなる東大寺大仏殿の金剛力士像、
通称、仁王像の建立です。

これは一筋縄ではいきません。

小さな仏像なら、一本木彫と言って、
一本の木を削ってそのまま仏像にするのですが、
金剛力士像のような大きな仏像の場合、さすがにそれはできません。

手順としては、まず、手のひらサイズの小さな金剛力士像の模型を作ります。

そして、その模型を見ながら、
顔、手、胴体、足、というようにそれぞれのパーツごとに、
実物大のものを製作します。

最後に、それらをドッキングして完成。

このように作っていきます。

今回は、運慶がリーダーとなり、
複数の弟子とともに作ることになりました。

順調に進み、計画通り60日ほどで完成しました。

高さ8.5mにもなる大きな金剛力士像を前にして
ホッと一息つく弟子たち。

しかし、それを見た運慶は言いました。


運慶『ダメだ。やり直しだ。』

他一同『え!?
     うそでしょ!?
     もう時間ないですよ!?』

納品まで10日をきり、時間の余裕なんてありません。


運慶 『この像を修正するだけなら十分時間がある。
    やるぞ。』

運慶は弟子たちに適切に指示を出し、
見事に完成にこぎつけました。

改めて修正すると、明らかに以前のものと違います。

筋肉の盛り上がり、迫力のある表情。

驚嘆する弟子たち。

では、なぜ、運慶は、このような修正を思いついたのか。

それは、『視点の違い』に気づいたからです。


人が、手のひらサイズの金剛力士像の模型を見る時、
どう見ますか?

真横から見るか、もしくは斜め上から見下ろしますよね。


しかし、8.5mもある金剛力士像を真横から見たり、
斜め上から見たりしますか?

しませんよね。

通常は、下から見上げるようになります。


つまり、小さな模型を作る時に、
真横、もしくは斜め上からの視線に最適したものを
作ってしまったことに、

完成して下から見上げた時に気づいたのです。

大仏を守る守護神としての金剛力士像に欠かせないのは迫力です。

そこで、下から見上げた際に最も迫力がある像にするため、
肉の盛り上がり、目の大きさ、堀の深さなどを再修正することとなりました。

これは、ウェブサイトの制作でも欠かせない視点です。

最初にしっかり検討したはずの顧客の志向や目的が、
完成直前に、間違っていることが判明したら、
勇気を持ってもう一度、見直す必要があります。

それが、皆さんの事業を成長させる一歩となります。


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[まとめ] 独りよがりな顧客視点に気をつけよう。合言葉は“運慶”です。
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