昨日(7/13)、ユーザーテスト×シニアユーザーマーケティング大公開セミナーを開催いたしました。
午後の部 『シニアユーザーマーケティングセミナー』のレポートです!
午前の部はこちら
午後の部:
マミオン有限会社
佐藤講師
(http://mamion.net/)
・翌年には日本人口の1/4にあたる3000万人が65歳以上となる。
それでいて、消費支出の1/3が高齢者世帯。
さらに、消費支出規模も60歳以上の世帯だけが伸びている。
・メールからショッピング、地図などで利用しているシニアユーザーもいれば、全く利用できず、『メールだけ』『ワードだけ』という方も大勢おり、ITリテラシの格差は激しい。
・シニア層はその他の層に比べて、PC上での作業におよそ1.5倍の時間がかかる。
入力時のエラーもその他の層に比べて、2倍以上ある。
・シニア層特有の行動を知り、その対策を立てることも大事だが、
それ以前に、サイトそのものの基本的な導線設計などユーザー視点が大事
・シニア層を考える際には、『心・技・体』の3つの視点が重要
『心』・・不安感と失敗への恐怖
『技』・・どこを見ていたのか忘れやすく、困ると“戻る”ボタンを押してしまう
『体』・・細かい文字が読みにくく、マウスの細かい動きも不自由
・シニアをターゲットにする場合、
準備⇒全体設計⇒詳細設計を綿密に行う。
・実際にユーザーにテストを行ってもらう際は、
具体的な行動を指示するのではなく、目標を告げ、その行動を見る。
などなど。目からうろこの3時間でした。
実際に座って学ぶだけでなく、グループワークも取り入れ、その場で頭を使うことで知識をしっかり腹に落とし込むことができたようです。
発表も付いておりましたので、皆さん、真剣に検討され、今後の仕事に活かせそうとのお声をたくさん頂けました!
なお、余談ですが、この直後、シニア層を対象とした商品を販売している弊社クライアントで
このセミナー内で学んだシニアの行動パターンを踏まえたサイトの改善設計を、1つだけ行いました。
その際、たまたまネットで購入後に、電話での問い合わせがあり、
なぜこちらのお店を選んだのか、ヒアリングさせてもらったところ、
まさに今回行った改善設計のおかげで買うことを決められたそうです。
お客様 『おたくさんとこで買っても、
△△△って書いてたから安心した』
では、どんな改善を行ったのか。。
めっちゃシンプルです。
『ご注文後は発送完了メール以外、
メール等は一切送りませんのでご安心ください』
この一文を大きく入れただけです。
今回の午前、午後のセミナーを通して、分かったことは
ユーザー視点を知るには、実際のユーザーに聞き、その行動を見る方が一番早いということです。
一度、知ってしまうと、もう知らなかった頃には戻れません。
それはウェブの世界に限らず、全てに通じます。
だから、自分の頭の中だけで考えたことは、
外れてしまうことが多々あります。
独りよがりなユーザー視点にならないよう、気をつけましょう。
池田先生、佐藤先生!学び多いセミナーありがとうございました!