孫子の兵法は、以下の十三編から成り立っております。
『始計編』『作戦編』『謀攻編』『軍形編』
『兵勢編』『虚実編』『軍争編』『九変編』
『行軍編』『地形編』『九地編』『火攻編』『用間編』
私なりの視点で、Webマーケティングの観点から
孫子の兵法を1つずつ紐解いてみたいと思います。
初回となる今回は、
戦争を開始する前に検討すべきことについて記している
『始計編(全7節)の第一節』
です。
Webマーケティングの観点で述べれば、
リスティング広告やSEO、Webサイト制作の前に考えるべきこと、となります。
~第一節 兵は国の大事~
Webマーケティングは、手段が無数にあり、
結果が出るまでに想像以上に労力がかかるものである。
それゆえ、実行前には綿密な市場調査を行い、仮説を設定し計画を立て、
効果検証の方法を考えてから実行しなければ大失敗してしまう。
これからWebを活用していこうと、弊社にご相談に来られる方の中には、
以下のように考えておられる方がおられます。
『とりあえずWebサイトでも作ろう』
『SEOで上位表示できればいいな』
『リスティング広告を使えば売れるらしい』
冗談のようですが、上記のように考えて行動される方が多いのには驚きます。
Webマーケティングを軽く考えているのか、
それとも何か特別な方法と考えているのか、
通常の経営だったら、予算を組んで計画や目標を立てるはずなのに、
なぜかWebとなると、そこが欠落してしまっています。
まず、根本として押さえて欲しいのは、
『Webマーケティングは戦術の1つの手段にすぎない』
ということです。
そのため、変に高い期待を持ったり、軽く考えたりせず、
きちんと戦略を立てて実行に移さねばなりません。
つまり、Webの活用が成功するかどうかは、
Webのことを考える以前の段階で決まっているのです。
そのため、弊社ではWebのコンサルに入った段階で、
真っ先に調査するのは『Web』ではなく
『市場環境』『事業戦略』『ビジネスモデル』 です。
皆さんの会社でもWebが売上や利益に貢献してないな。
と感じた時はWeb以前のことをしっかりと調べてみましょう。