Web×孫子の兵法 始計編 ~基本と応用~
Web×孫子の兵法の5回目となる今回は、
Webマーケティング(リスティング広告やSEO、Webサイト制作)の前に考えるべきこと『始計編(全7節)』の
第5節 基本と応用 を検討します。
~第5節 基本と応用 ~
第3節の7つの基本条件を見比べて自社が勝っている場合、
次にすべきは刻々と動く市場や政治の変化、顧客の流行り廃りを把握して、
基本条件に付け加えて戦略を変化させていくことである。
いわゆる臨機応変に対応することである。
戦略というのはむやみに変えてはいけませんが、
市場が激変している状況でゴリ押ししても成功しません。
明らかに斜陽ビジネスにも関わらず、
営業にハッパをかけて売り込もうとしても難しいでしょう。
市場の変化に気付き、どうしようもない場合は、
素早く方向転換するスピード感が重要です。
朝令暮改というのは、
よくないことの代名詞として使用されておりますが、
ドッグイヤーと言われるWebマーケティングでは、
朝令暮改はある程度、折り込んでおかないといけません。
視点として大切なことは、
『戦略目標の達成』よりも『事業目標の達成』の方が重要ということを
しっかりと認識しておくことです。
戦略目標は事業目標に繋がっていないといけません。
しかし、市場が変化して戦略目標が事業目標に合わなくなった場合は、
堂々と戦略を変化させる必要があります。
市場は海のようなものです。
方向性さえ間違えなければたどり着けますが、
途中に嵐が近づいていたら迂回するのが遠回りなようで近道です。
分かってはいても変えられないというのは、
『私はこうやりたい』という自我があるためです。
マーケティング戦争に勝つには、
自我を捨てて顧客のために最善の手段はなにか、
を考えるクセを身につけましょう。
完成品のギフトを販売していたが、
市場ニーズは自分で作ってみたいというのが増えてきた。
そんな時は、市場のニーズに合った『自作キット』の販売を真剣に
考えないといけません。
これまでの枠にとらわれず、柔軟に対応し、
面倒なこと、他社がやりたがらないことを
他社に先駆けて行うことが、市場での優位性を築くことにつながります。
本日は以上です。
孫子の兵法は、以下の十三編から成り立っております。
『始計編』『作戦編』『謀攻編』『軍形編』
『兵勢編』『虚実編』『軍争編』『九変編』
『行軍編』『地形編』『九地編』『火攻編』『用間編』
私なりの視点で、Webマーケティングの観点から
今後も孫子の兵法を1つずつ紐解いていきます。