Web×孫子の兵法の7回目となる今回は、
Webマーケティング(リスティング広告やSEO、Webサイト制作)の前に考えるべきこと『始計編(全7節)』の
第7節 算多きは勝ち、算少なきは勝たず を検討します。
~第7節 算多きは勝ち、算少なきは勝たず ~
実際にWebマーケティングを実行するための予算計画を立てた段階で、
採算が合うという見込みがたつのは、3C・4Pで戦略を固め、
商品・サービスの販拡手段が整っているからである。
逆に採算が合う見込みがたたないのは、それらが整っていないからである。
戦略や販拡の手段が整っていれば、
ユーザーに受け入れられて、市場を広げることができるが、
整っていなければ予算をムダに消化するだけだろう。
戦略も販拡の手段も全く検討しないまま、Webはよくわからないからと言って、
すべて外注任せにしてしまうと、お金だけ取られて全く成果につながらない。
始計編もいよいよ今回で最後です。
勝利の見通しについての検討の重要性です。
孫子の兵法で一貫して説いているのは、
事前準備と計画、分析の重要性です。
今回の内容もまさに『計画』です。
最近、少なくはなってきましたが、それでも
『Webのことはよくわからないから全部任せていいですか?』
と、言われることはやっぱりありますが、
全部任せていいワケがないのです。
弊社はWebマーケティングのプロであっても、
社長自身の会社の業種業態のプロではないのです。
社長自身の会社のことを一番よく知っているのは、
社長自身です。
あくまで外部のコンサルタントは、
『外部』なのであって、知らないことの方が多いのです。
私も様々な業種のコンサルティングを行ってきた経験上、
言えることですが、業種が同じでも、
会社ごとによって歴史やスタンス、風土が違えば、取るべき戦略も千差万別です。
ですから、市場調査の後には、しっかりとヒアリングを行い、
会社ごとにどう行動すべきかを検討するのです。
では、弊社が何をヒアリングするのかといえば、
まさに会社ごとの3C(ターゲット顧客、ベネフィット、会社の強み、差別的優位点)であり、それにもとづき、4P(商品・サービス、広告、立地、価格)を固めていきます。
そして、そこを固めた後、
Webマーケティングとして、リスティングを行うなら、
どの広告をどの予算でどの期間実行するか、
SEOなら、だれに対して、どんなコンテンツを、どの頻度で配信するか、、
サイト設計では、だれが来ることを想定し、どのコンテンツを優先的に見せるかを
落としこんでいきます。
つまり、Webマーケティングは、お客様である社長の協力があって、
初めて完成するのです。
社長だけでも複雑化するWebマーケティングへの対応は難しいでしょう。
弊社のようなWebコンサルタントだけでも社長の会社のことを熟知していないので、
成功はおぼつかないでしょう。
『よくわからないから、とりあえず外注に任せてみる』
『よくわからないから、とりあえず広告をやってみる』
『よくわからないから、とりあえず言われるままホームページを作ってみる』
それはお金をドブにすてるようなもんです。
しっかりと見通しを立ててから実行しましょう。
本日は以上です。
孫子の兵法は、以下の十三編から成り立っております。
『始計編』『作戦編』『謀攻編』『軍形編』
『兵勢編』『虚実編』『軍争編』『九変編』
『行軍編』『地形編』『九地編』『火攻編』『用間編』
私なりの視点で、Webマーケティングの観点から
今後も孫子の兵法を1つずつ紐解いていきます。