高校受験生のママ必見!「大阪府公立高校の内申点計算」ツールと合格判定の自動システム【2025年版】

お子さんの大阪府公立高校受験を控えているママさん、内申点のことで悩んでいませんか?

「内申点はどう計算されるの?」

「志望校に合格するためには何点必要?」

など、不安や疑問が尽きないことでしょう。

この記事では、大阪府の公立高校入試における内申点の計算方法から、志望校合格に必要な点数、効果的な対策まで、高校受験生の母親として知っておくべき情報を徹底解説します。

この記事のポイント

•大阪府の内申点計算の仕組みがわかる
•志望校合格に必要な内申点の目安がわかる
•今からでもできる内申点アップの方法がわかる
•内申点と学力検査のバランスを考えた戦略がわかる

 

大阪の内申点計算とは?基本的な仕組みを理解しよう

大阪府の公立高校入試では、内申点と当日の学力検査の点数の合計で合否が決まります。まずは内申点の基本的な仕組みについて理解しましょう。

大阪府公立高校の内申点計算方法

大阪府の内申点は、中学1年生から3年生までの9教科(国語、数学、英語、理科、社会、音楽、美術、保健体育、技術・家庭)の成績が5段階評価で記録されたものが基本となります。

一般選抜の場合、内申点の計算

•中学1年生:9教科の評定合計(45点満点)× 2倍 = 90点
•中学2年生:9教科の評定合計(45点満点)× 2倍 = 90点
•中学3年生:9教科の評定合計(45点満点)× 6倍 = 270点
合計450点満点

特別選抜の場合、内申点の計算

•中学1年生:9教科の評定合計(45点満点)× 1倍 = 45点
•中学2年生:9教科の評定合計(45点満点)× 1倍 = 45点
•中学3年生:9教科の評定合計(45点満点)× 3倍 = 135点
合計225点満点

これが基本的な内申点の計算方法です。

内申点の比重と当日点とのバランス

そのうえで、大阪府の公立高校入試では、内申点と当日の学力検査(当日点)の比率が学校によって異なります。
この比率は下記のように5つのタイプに分けられています。

タイプ 学力検査:内申点 内申点 学力検査
掛ける倍率 配点 掛ける倍率 配点
7:3 0.6倍 270点 1.4倍 630点
6:4 0.8倍 360点 1.2倍 540点
5:5 1.0倍 450点 1.0倍 450点
4:6 1.2倍 540点 0.8倍 360点
3:7 1.4倍 630点 0.6倍 270点

例えば、北野高校、天王寺高校、大手前高校、高津高校といった上位校では、タイプⅠが採用されており、内申点より当日の学力検査の点数が重視されます。

一方、内申点を重視する学校ではタイプⅣやⅤが採用されています。
お子さんの得意・不得意に合わせて、どの比率の学校を選ぶかも重要な戦略となります。

中3のいつまでの成績が内申点に反映されるのか

大阪府の公立高校入試では、中学3年生の3学期までの成績が内申点として反映されます。しかし、実際の入試出願時期(3月上旬)を考慮すると、多くの中学校では2学期末までの成績を基準に内申点が算出されることが一般的です。

中3の成績は内申点全体の60%(270点/450点)を占めるため、特に3年生での頑張りが重要になります。

内申点1の価値と実際の得点換算

内申点1点の価値は、志望校のタイプによって異なります。例えば:
•タイプⅠの学校(7:3):内申点1点は0.6倍されるので0.6点の価値
•タイプⅢの学校(5:5):内申点1点は1.0倍されるので1.0点の価値
•タイプⅤの学校(3:7):内申点1点は1.4倍されるので1.4点の価値
つまり、内申重視の学校ほど1点の価値が高くなります。

中3の内申点は6倍されるため、3年生で1教科の評定(通知表)が1上がると6点のアップとなります。
これがさらに学校のタイプ係数で掛け算されるので、例えばタイプⅤの学校なら6×1.4=8.4点の価値があります。

通知表から内申点計算を計算する手順

通知表から内申点を簡易的に計算する方法として、次の方法があります。

1.中1の3学期の評定合計(45点満点)× 2倍
2.中2の3学期の評定合計(45点満点)× 2倍
3.中3の3学期の評定合計(45点満点)× 6倍
4.これらを合計して450点満点を算出
5.志望校のタイプに応じた倍率を掛ける
oタイプⅠ:450点×0.6倍=270点
oタイプⅡ:450点×0.8倍=360点
oタイプⅢ:450点×1.0倍=450点

実際の受験では正確な計算方法で内申点が算出されますので、余裕を持った目標設定が大切です。

大阪府公立高校の内申点計算機で志望校合格に必要な内申点を把握

内申点計算ツールの使い方

1、1年生、2年生、3年生の通知表の合計点を入力
2、内申点タイプを選択
3、タイプ別内申点の計算結果の【得点】を確認

各学年の通知表合計点


得点: –

得点: –

得点: –
通知表合計: –

内申点タイプを選択






タイプ別内申点の計算結果

内申点タイプ 計算式 得点
内申点タイプⅠ 通知表合計 × 0.6(/270点)
内申点タイプⅡ 通知表合計 × 0.8(/360点)
内申点タイプⅢ 通知表合計 × 1.0(/450点)
内申点タイプⅣ 通知表合計 × 1.2(/540点)
内申点タイプⅤ 通知表合計 × 1.4(/630点)

大阪公立高校の内申点と学力検査(当日点)の合格ライン

大阪府の公立高校の合格ラインは、学校や年度、偏差値によって異なります。
そのため合格ラインの推測はなかなか難しいですが、令和5年度の大阪府公立高等学校入学者選抜学力検査の結果から推測してみました。

公立高等学校(一般入学者選抜全日制の課程)合格者の教科別平均点

種類 国語 数学 英語
A 55.0 48.9 36.2
B 66.7 55.2 53.2
C 64.3 51.2 67.3

その他科目
理科 社会
61 53.2

※平均点は、100点満点に換算した点となっています。
参考:令和5年度大阪府公立高等学校入学者選抜学力検査(一般入学者選抜全日制の課程)における府立高等学校合格者の学力実態調査(大阪府教育センター)

学力検査の種類ごとの合格者の合計平均点

種類A:254.3点
種類B:289.3点
種類C:297.0点

一見すると、種類Cの方が得点が取りやすいように見えます。
しかし、Cが最も難易度が高く、Aが最も簡単な基礎的な問題となっています。

具体的には次のとおりです。

大阪府の高校ごとに異なる入試問題のレベルと特徴

大阪府の公立高校入試では、国語・数学・英語の3教科に関して、A問題(基礎的問題)、B問題(標準的問題)、C問題(発展的問題)の3種類から各高校が選択して出題します。

A問題(基礎的問題)

教科書レベルの基本問題が中心で、基礎的な知識や計算力が問われます。

B問題(標準的問題)

基礎に加えて応用力も問われる問題で、多くの高校で採用されています。

C問題(発展的問題)

発展的な内容を含む難易度の高い問題で、天王寺高校や北野高校などの上位校で採用されています。国語ではより難しい評論文、数学では高度な応用問題、英語では長文読解や英語による出題などが特徴です。

(注3) 一般入学者選抜における問題の種類及び特徴
種 類 特 徴
国 語 数 学 英 語
A
(基礎的問題)
基礎的な内容の文章を正確に理解する力を問う問題や、国語に関する基礎的な知識を問う問題を中心に出題する。 基礎的な計算問題を出題するとともに、「数と式」、「図形」、「関数」、「データの活用」の基礎的な事項についての理解を問う問題を中心に出題する。 [筆答]
基礎的な語彙・文法の理解を問う問題とともに、基礎的な内容の英文を読み取る力を問う問題を中心に出題する。
[リスニング]
自然な口調で話された英語からその具体的な内容や必要な情報を聞き取る力を問う問題を中心に出題する。
B
(標準的問題)
基礎的・標準的な内容の文章を正確に理解する力を問う問題を中心に、問われたことがらについて適切に表現する力を問う問題をあわせて出題する。 「数と式」、「図形」、「関数」、「データの活用」の基礎的・標準的な事項についての理解を問う問題を中心に出題する。 [筆答]
基礎的な語彙・文法についての理解を問ったうえで、基礎的・標準的な内容の英文を読み取る力を問う問題を中心に出題する。
[リスニング]
自然な口調で話された英語からその具体的な内容や必要な情報を聞き取る力を問う問題を中心に出題する。
C
(発展的問題)
標準的・発展的な内容の文章を正確に理解する力を問う問題とともに、問われたことがらについて適切に表現する力を問う問題を中心に出題する。 「数と式」、「図形」、「関数」、「データの活用」の標準的・発展的な事項について、数学的に処理し判断する力を問う問題を中心に出題する。 [筆答]
標準的・発展的な内容の英文の中から、話題や論理の流れに沿って必要な情報を素早く読み取る力を問う問題とともに、一定量以上のまとまりのある英文を読んで適切に要約する力を問う問題を中心に出題する。
※問題文も、指示文を含め、すべて英語で構成する。
[リスニング]
自然な口調で話された英語からその具体的な内容や必要な情報を聞き取る力を問う問題とともに、「読む・聞く・書く」技能を統合的に活用する力を問う問題を出題する。

*英語の学力検査は、「大阪版 中学校で学ぶ英単語集(令和4年6月改訂)」から出題します。なお、この単語集は大阪府教育委員会のウェブページにて公表してい
ます。
*A、B問題のリスニングテストでは、同一問題を使用し、配点は約20%(5分の1)とします。
*C問題のリスニングテストでは、A、B問題と異なる問題を使用し、配点は約33%(3分の1)とします。

引用:学力検査問題の種類並びに学力検査の成績及び調査書の評定にかける倍率のタイプ(大阪府)
志望校がどのタイプの問題を出題するかを事前に把握し、それに合わせた対策をすることが重要です。特にC問題が出題される学校を志望する場合は、早めの対策が必要です。

大阪の高校入試 内申点から合否判定シミュレーションール

志望校合格に向けた戦略を立てるためには、内申点計算シミュレーションを活用すると便利です。

大阪の内申点計算シミュレーションの活用方法

1、高校を選択
2、学科を選択
3、あなたの内申点を入力
4、『判定する』をクリック

※上記の大阪府公立高校の内申点計算機で計算した内申点を【あなたの内申点】に入力してください。
弊社独自の計算により現状の内申点の結果から合否判定がS、A、B、C、Dの5段階で表示されます。
なお、北野高校、大手前高校、天王寺高校、高津高校、茨木高校、豊中高校、四條畷高校、生野高校、岸和田高校などのTOP校は内申点が満点でもS判定はでないようになっております。




判定結果

計算結果の見方と活用法

内申点シミュレーションの結果を活用するポイントは以下の通りです。

1.弱点科目の特定

シミュレーション結果から、特に評定を上げるべき科目を特定します。
効率よく内申点をアップさせるためには、評定が低い科目を優先的に対策することが効果的です。

2.複数の志望校での比較

第一志望校だけでなく、併願校も含めた複数の学校で合格可能性を比較します。
タイプの異なる学校を検討することで、リスク分散ができます。

3.当日点との兼ね合い

内申点と当日点のバランスを考慮した戦略を立てます。
内申点が低い場合は当日点で挽回できる学校を、当日の緊張に弱い場合は内申点重視の学校を選ぶなどの戦略が考えられます。

4.保護者と子どもの共有ツール

シミュレーション結果は保護者とお子さんの間で目標を共有するツールとしても活用できます。
具体的な数字で示すことでモチベーション維持にもつながります。

5.定期的な見直し

定期テストの結果が出るたびにシミュレーションを更新し、状況の変化に応じて戦略を調整します。
内申点シミュレーションは単なる計算ツールではなく、受験戦略を考えるための重要な材料となります。ぜひ積極的に活用してください。

専門家が教える大阪の内申点計算後の志望校別対策法

内申点の計算結果に基づいて、志望校別の対策を立てていきましょう。塾講師としての経験から、志望校のレベル別に効果的な対策をご紹介します。

最上位校(天王寺、北野、大手前など)を志望する場合

•これらの学校はタイプⅠ(7:3)を採用しており、当日点が重視されます。
•C問題対策が必須となるため、教科書レベルを超えた発展的な学習が必要です。
•英語の長文読解力、数学の応用問題解決力、国語の論理的文章読解力を重点的に強化しましょう。
•外部の英語資格(英検準1級や2級など)の取得も検討すると良いでしょう。学力検査の「英語」の点数に読み替えられるメリットがあります。

上位校(市立東、住吉、泉陽など)を志望する場合

•これらの学校もタイプⅠやⅡを採用していることが多く、当日点が重要です。
•B問題とC問題の対策が必要です。基礎をしっかり固めた上で、応用問題にも取り組みましょう。
•内申点は40前後を目指し、当日点で300点以上を取れるよう対策することが重要です。

中位校(花園、港、布施など)を志望する場合

•タイプⅡやⅢを採用している学校が多く、内申点と当日点のバランスが重要です。
•基礎学力の定着に重点を置き、B問題対策を中心に行いましょう。
•内申点は37前後、当日点は270点以上を目標にすると良いでしょう。

中下位校(今宮、勝山、金岡など)を志望する場合

•タイプⅢやⅣを採用している学校が多く、内申点の比重が高まります。
•定期テスト対策を徹底し、日頃の提出物や授業態度にも気を配りましょう。
•A問題やB問題の基礎的な内容を確実に得点できるようにすることが重要です。

下位校(成城、西成、和泉総合など)を志望する場合

•タイプⅣやⅤを採用している学校が多く、内申点が特に重視されます。
•内申点を上げるために、すべての教科でバランスよく学習することが大切です。
•特に実技4教科(音楽、美術、保健体育、技術家庭)の評定も重要なので、積極的に取り組みましょう。
どのレベルの学校を志望する場合でも、模試や過去問を活用して実力を客観的に測定し、弱点を把握・克服することが大切です。また、併願校も含めた受験戦略を立て、リスク分散を図ることも忘れないでください。

英語資格(外部検定)の得点換算表

最上位校、上位校を目指す中学生なら英検2級を取得して確実に80点を確保しておくことを強くおすすめします。
こちらの表を見てください。

TOEFL iBT IELTS 英検 読み替え率
60 点 6 準 1 級 100%
50 点 5.5 (対応無し) 90%
40 点 5 2 級 80%

参考:高校入試における各種技能検査(英語検定試験を含む)の活用(文部科学省)

このシステムを分かりやすく言えば、英検2級を取得していると当日の試験を80点に読み替えてくれるんです。
また、もし当日の学力検査で81点以上取得すれば、得点の高い方を採用してくれます。

英語の種類別の平均点は次の通り

英語A 36.2点
英語B 53.2点
英語C 67.3点
(※平均点は、100点満点に換算した点となっています。)

つまり、英検2級を取っていれば、確実に80点以上得点が保証された状態で試験に臨めるので、トップ校でも他の受験生より13点も上乗せされた状態で戦えるのでめちゃくちゃ有利なんです。

通知表で換算すると4科目が5段階評価で1段階上をもらっている状態ですから、副教科等で苦手な科目があってなかなか成績が伸びないという場合は、英検でカバーするというのは非常に現実的です。

大阪府公立高等学校入学者選抜のボーダーゾーンにおける合否判定

よく勘違いされるのは、大阪府の公立高校の入試では、内申点+学力検査で全てが決まるというわけではないという点です。
以下の図を見てください。

大阪府公立高等学校入学者選抜の方法

参考:大阪府公立高等学校入学者選抜の方法

この図を分かりやすく解説すると次の通り

大阪府公立高等学校入学者選抜の順序

1、総合点(内申点+学力検査)で上位90%は合格確定
2、上位91%~110%はボーダーゾーンとなり、自己申告書、調査書の『活動/行動の記録』を確認し高校のアドミッションポリシーに合致する者は合格
3、2の段階で募集人員の100%が埋まったら終了し、まだ残っている場合は改めて総合点(内申点+学力検査)の高いものから募集人員までが合格

例えば、定員100名の高校であれば、110名を選出し、上位90名が自動的に合格、残りの20名の中から10名が自己申告書などの内容で選ばれる仕組みです。

ボーダーゾーンに入る可能性がある場合は、自己申告書の内容にも十分に気を配る必要があります。学校の特色にマッチした自己PRや志望理由を明確に書きましょう。

91-110%はアドミッションポリシーの合致度が大きな影響を与えるため、志望校の研究は入試直前に決めるのではなく、中学3年生に入った段階で決まっている方が好ましいことは間違いありません。

内申点と偏差値の関係性

一般的に、偏差値が高い学校ほど必要な内申点も高くなります。しかし、前述のように大阪府の場合は学校によって内申点と当日点の比率が異なるため、単純に偏差値だけで判断することはできません。
例えば、天王寺高校や高津高校などの上位校ではタイプⅠ(7:3)が採用されているため、内申点より当日の学力検査で高得点を取ることが重要になります。一方、内申点重視のタイプⅣやⅤを採用している学校では、日頃の学習成績が合否に大きく影響します。
お子さんの特性(日頃の成績が良いか、テスト本番で力を発揮するタイプか)に合わせて志望校を選ぶことも一つの戦略です。

志望校別の合格最低点を調べる方法

志望校の合格最低点を知るには、以下の方法があります。

1.過去の入試データを調べる

大阪府教育委員会や各高校のウェブサイト、進学情報誌などで過去の合格最低点が公開されていることがあります。

2.中学校の進路指導の先生に相談する

中学校には過去の生徒の受験データが蓄積されていることが多いので、傾向を教えてもらえます。

3.学習塾の情報を活用する

学習塾では独自に入試データを収集・分析しているため、より詳細な情報を得られることがあります。

4.模試の結果を参考にする

五木模試などの大阪府向けの模試では、志望校判定に必要な内申点の目安が示されることがあります。

ただし合格最低点はあくまで目安であり、年度によって変動します。安全圏を考えるなら、合格最低点よりも余裕を持った点数を目指しましょう。

内申点を上げるための効果的な勉強法

内申点を上げるためには、定期テストで高得点を取ることが基本です。以下の点に注意して勉強しましょう。

1.計画的なテスト勉強

定期テスト2週間前から計画を立てて勉強を始めましょう。教科ごとに弱点を把握し、重点的に対策することが効果的です。

2.ノートの取り方の工夫

授業中のノートは内申点評価の材料になることがあります。板書だけでなく、先生の補足説明も書き留めるようにしましょう。

3.5教科と4教科のバランス

内申点では9教科すべてが均等に評価されます。国語・数学・英語・理科・社会の5教科だけでなく、音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科も疎かにしないようにしましょう。

4.弱点科目の克服

特に苦手な科目がある場合は、早めに対策することが重要です。苦手科目の評定が1上がれば、特に中3では大きく内申点アップにつながります。

5.過去問や類題の活用

定期テスト対策には、過去のテスト問題や類題を解くことが効果的です。学校によってはテスト範囲が明確に示されるので、その範囲を徹底的に学習しましょう。

提出物や授業態度で内申点をアップさせるコツ

内申点は定期テストの点数だけでなく、日頃の授業態度や提出物なども評価の対象となります。

1.提出物の期限厳守

宿題やレポート、作品などは期限内に必ず提出しましょう。提出遅れや未提出は内申点に悪影響を与えます。

2.提出物の質の向上

単に出すだけでなく、丁寧に仕上げることも重要です。特に実技教科では作品の完成度が評価されることがあります。

3.授業中の積極的な態度

授業中は私語を慎み、先生の話をしっかり聞く姿勢を見せましょう。質問や発言を積極的に行うことも評価につながります。

4.小テストへの対応

授業中の小テストも評価の材料になります。日頃から予習・復習をしっかり行い、小テストでも高得点を取れるようにしましょう。

5.グループ活動への参加

グループ学習や発表などでは、積極的に参加する姿勢を見せましょう。協調性やリーダーシップも評価の対象となることがあります。

内申点が低い場合の挽回策

もし現時点で内申点が志望校の合格ラインに届いていない場合でも、諦める必要はありません。以下の対策を検討してみましょう。

1.残りの定期テストでの挽回

特に中3の定期テストでは、1回のテストでの評定アップが大きな効果を生みます。残りのテストで全力を尽くしましょう。

2.当日点での挽回を狙う

内申点が低い場合は、学力検査(当日点)で挽回する戦略も有効です。特にタイプⅠやⅡの学校では、当日の点数が重視されます。

3.志望校の見直し

現実的な選択として、内申点と実力に合った志望校に変更することも検討しましょう。無理に高い目標を追うよりも、合格可能性の高い学校に進学して実力を伸ばす方が長期的には良い場合もあります。

4.特別選抜の検討

音楽や美術、体育などに特に才能がある場合は、特別選抜(専門学科)の受験も選択肢となります。特別選抜では実技検査の比重が大きく、内申点が多少低くても挽回できる可能性があります。

5.自己申告書の充実

ボーダーゾーンに入る可能性がある場合は、自己申告書に力を入れましょう。学校の特色に合った志望理由や自己PRを明確に書くことで、合格の可能性が高まることがあります。

チャレンジテストと内申点の関係

大阪府では「チャレンジテスト」という府内共通のテストが実施されており、これが内申点の判定に影響を与えることがあります。
チャレンジテストは、中学校ごとの評価基準の違いを調整する役割も持っています。

例えば、同じ点数でも学校によって評定が異なる場合がありますが、チャレンジテストの全体平均点が高かった中学校は、より高い内申点を生徒につけられる仕組みになっています。

また、個人的にテスト・科目ごとの基準点を超えると、内申で4や5の評定がもらえることがあります。例えば、100点なら5、0点なら1になりますが、提出物なども加味されるため絶対とは言い切れません。
チャレンジテストを含め、日頃から全てのテストや提出物に真剣に取り組むことが、内申点アップの近道となります。

まとめ:大阪の内申点計算を理解して志望校合格を勝ち取ろう

大阪府の公立高校入試における内申点の計算方法と対策について解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。

1.大阪府の内申点は中1から3年間の成績が反映される

o中1:9教科の評定×2倍=90点
o中2:9教科の評定×2倍=90点
o中3:9教科の評定×6倍=270点
o合計450点満点(これに学校のタイプ係数がかかる)

2.学校によって内申点と当日点の比率が異なる

oタイプⅠ(7:3)からタイプⅤ(3:7)まで5つのタイプがある
o上位校ほど当日点重視(タイプⅠ)、下位校ほど内申点重視(タイプⅤ)の傾向

3.内申点アップの基本は定期テスト対策と日頃の学習態度

o定期テストは2週間前から計画的に勉強
o提出物は期限を守り丁寧に仕上げる
o授業中の態度や発言も評価の対象

4.志望校に合わせた戦略が重要

o上位校:当日点重視の対策(C問題対策)
o中位校:バランスの取れた対策(B問題対策

大阪府公立高校の内申点計算が分かったら当日の学力検査の種類と倍率を押さえる

No. 学校名 学科名 学力検査問題の種類 倍率の
タイプ
普通科 専門学科 国語 数学 英語
東淀川 普通科
普通科 国際文化科
桜宮 普通科
普通科 理数科 英語科
汎愛 普通科
清水谷 普通科
夕陽丘 普通科
普通科
阿倍野 普通科
10 東住吉 普通科
11 阪南 普通科
12 池田 普通科
13 渋谷 普通科
14 桜塚 普通科
15 豊島 普通科
16 刀根山 普通科
17 箕面 普通科 グローバル科
18 春日丘 普通科
19 茨木西 普通科
20 北摂つばさ 普通科
21 吹田 普通科
22 吹田東 普通科
23 北千里 普通科
24 山田 普通科
25 三島 普通科
26 高槻北 普通科
27 芥川 普通科
28 阿武野 普通科
29 大冠 普通科
30 摂津 普通科
31 寝屋川 普通科
32 西寝屋川 普通科
33 北かわち皐が丘 普通科
34 枚方 普通科 国際文化科
35 長尾 普通科
36 牧野 普通科
37 香里丘 普通科
38 枚方津田 普通科
39 いちりつ 普通科 理数科 英語科
40 守口東 普通科
41 門真西 普通科
42 野崎 普通科
43 緑風冠 普通科
44 交野 普通科
45 布施 普通科
46 花園 普通科 国際文化科
47 みどり清朋 普通科
48 山本 普通科
49 八尾 普通科
50 八尾翠翔 普通科
51 大塚 普通科
52 河南 普通科
53 富田林 普通科
54 金剛 普通科
55 懐風館 普通科
56 長野 普通科 国際文化科
57 藤井寺 普通科
58 狭山 普通科
59 登美丘 普通科
60 泉陽 普通科
61 金岡 普通科
62 東百舌鳥 普通科
63 堺西 普通科
64 福泉 普通科
65 堺上 普通科
66 泉大津 普通科
67 信太 普通科
68 高石 普通科
69 和泉 普通科 グローバル科
70 久米田 普通科
71 佐野 普通科 国際文化科
72 日根野 普通科
73 貝塚南 普通科
74 りんくう翔南 普通科
75 東大阪市立日新 普通科 商業科 英語科
76 市岡 普通科
(単位制高等学校)
77 大阪府教育
センター附属
普通科
(単位制高等学校)
78 槻の木 普通科
(単位制高等学校)
79 普通科
(単位制高等学校)
No. 学校名 学科名 学力検査問題の種類 倍率の
タイプ
国語 数学 英語
101 住吉 総合科学科
102 千里 総合科学科
103 泉北 総合科学科
104 北野 文理学科
105 大手前 文理学科
106 高津 文理学科
107 天王寺 文理学科
108 豊中 文理学科
109 茨木 文理学科
110 四條畷 文理学科
111 生野 文理学科
112 三国丘 文理学科
113 岸和田 文理学科
114 桜和 教育文理学科
※ 学力検査問題の種類 – A: 基礎的問題、B: 標準的問題、C: 発展的問題
※ 倍率のタイプ – Ⅰ: 学力1.4倍/調査書0.6倍、Ⅱ: 学力1.2倍/調査書0.8倍、Ⅲ: 学力1.0倍/調査書1.0倍
金村繁伸の写真

この記事を書いた人:金村繁伸(かねむらしげのぶ)

オンライン数学塾 SakuraMath 塾長★1歳半の息子の育児に奮闘中
大阪と奈良で15年以上にわたり1,000人以上の中学生、高校生に数学と英語を教え、トップ校、最難関国公立、私立高校への合格させた経験を持つ。これらの教育業界での経験を活かし、成績アップ、学校選択の記事、幼児教育についての執筆。読者の皆さんに役立つ情報を提供しています。
お問合せはこちら