![オンライン家庭教師とは?成績アップに効果的な理由と選び方のポイント](https://web-heihou.jp/shokutaku/wp/wp-content/uploads/2025/01/3534011_m-1024x683.jpg)
コロナ禍から急激に普及し始めたオンライン家庭教師の人気が今なお高止まり中です。
特に、地方に住んでいるため優秀な家庭教師に出会う機会がなかった家庭で成績が伸び悩むお子さんを持つ保護者にとって、オンライン家庭教師は新しい解決策としてめっちゃ注目されています。
そんなオンライン家庭教師ですが、ズバリ、以下のようなお子さんに特に効果的です。
•偏差値50前後で成績が停滞している子ども
•人見知りや対面での授業が苦手な子ども
•部活動や習い事で忙しく、柔軟な学習スケジュールが必要な子ども
•落ち着いて勉強できる空間のある家庭
実際の例で言いますと、
進研模試で偏差値50という平均的なレベルの成績から関関同立を目指している高校1年生のM君、東京大学や京都大学のような超優秀な大学生の家庭教師にお願いしたいと思ったけど、なかなか見つかりませんでした。
そこで、オンライン家庭教師を始めたところ、苦手だった英語の長文読解が劇的にできるようになり、赤点ギリギリぐらいできなかった化学の成績が上位20位に入るぐらいまで成績が上がりました。
これにより、進研模試の成績も半年で総合偏差値で10以上向上したという例があります。
ただし、オンライン家庭教師は子どもや家庭によっては合う合わないがあります。
そこで、この記事では、オンライン家庭教師の基本的な仕組みや、成績アップに効果的な理由、さらには失敗しない選び方のポイントなど詳しく解説します。
この記事を読めば、
・お金を無駄にしないオンライン家庭教師の選び方、
・子どもにあったオンライン家庭教師選び方
・オンライン家庭教師を120%活用する方法
が分かるようになるはずです。
それでは、さっそく始めていきましょう。
オンライン家庭教師とは?
まず、オンライン家庭教師の定義について説明いたします。
インターネット回線があることを前提としてWeb会議システム(Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど)を通じて行われるマンツーマンでの勉強を教える個別指導サービス
従来からある対面型の家庭教師と異なり、家庭教師が自宅を訪問することはありません。
原則、生徒と教師がパソコンやタブレットを使ってWeb会議システムにアクセスし、画面越しに授業を進めます。
Web会議システム(Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど)が一般的に利用され、教材の共有やリアルタイムでの質問対応が可能です。
録画機能を使えば、授業内容を録画して後で見返せることも特長です。
では、対面授業との違いや特長をご紹介します。
対面授業との違いと特長
場所を選ばない
ネット環境さえあれば自宅で授業を受講できるため、通塾や教師の派遣が不要です。
また、地方に住んでいるため近くに通塾できる塾がない場合などは、オンライン家庭教師を活用すれば、都市部にいる優秀な家庭教師から指導を受けられます。
例えば、大阪府南部在住の高校に通うBさんは、苦手科目があったけれども近くに塾がない上に、周辺に家庭教師を依頼できる先生もいないという通塾が難しい環境にありました。
そこで、試しにオンライン家庭教師を活用して自宅から数学の指導を受けるようになりました。
結果として、Bさんは苦手だった三角関数の単元を克服し、公開模試の偏差値を60にまで向上させることに成功しました。
このように、オンライン家庭教師は場所を選ばない学習環境を提供し、どこにいても質の高い教育を受けることが可能です。
柔軟なスケジュール
空いた時間に合わせて授業を組むことができるため、部活動や家庭の事情に合わせた学習が可能です。
忙しい家庭や家庭教師が来るたびに家を掃除する手間も省けるためスムーズに取り入れることができます。
たとえば、市内に住む中学生Cさんは、学校がある日は午後6時過ぎまで部活動に専念していたため、帰宅すると疲れて寝てしまい、塾に行く余裕がありませんでした。
そこで、休日のみ集中して授業を受けられるよう柔軟にスケジュールを調整できるオンライン家庭教師を導入しました。
その結果、部活動と勉強の両立ができるようになり内申点を上げながら学校の成績も向上させ上位の公立高校に合格できました。
このような成功例からも、オンライン家庭教師の柔軟性と利便性が分かります。
オンライン家庭教師が成績アップに効果的な理由
一方通行ではない双方向のコミュニケーションによる講義で集中が続く
集団授業の場合、自分に目が向いていないときは集中力が途切れてしまったり、場合によっては寝てしまったりということがよくあります。
しかし、オンライン家庭教師の場合、画面越しに見られるという環境が集中力を高めます。
また、対面式の家庭教師と同様、教師からの質問に対して自分の言葉で説明することにより理解が深まることにも繋がります。
自宅でリラックスした環境で質問しやすい環境が疑問点の解消に役立つ
塾のような集団の環境が苦手な子は、慣れた環境で勉強することで、緊張感が和らぎ、集中力が高まります。
また、他人がいる前で質問するのが恥ずかしいと感じる子どももオンライン授業でリラックスできたことで、わからない問題を積極的に質問できるようになり、疑問点が解消しやすくなります。
基本的に大人は
『わからないことがあったら積極的に質問しよう』
と言いますが、大人ですら人の目を気にして質問できないような国民性ですから、子どもならなおさらです。
学習データを活用した効率的な指導方法
オンライン家庭教師では、生徒の進捗状況をデジタルで記録・分析し、弱点を的確に把握できます。
例えば、オンライン家庭教師の場合、教師側も子どもとの授業データを保管しやすいため一人ひとりの苦手な箇所を把握しやすいため、一人ひとりの学力と個性に応じたカリキュラムを提供しやすくなります。
他にも、オンライン授業で話した音声データをAIに読み込ませて文字起こしし、躓いている箇所を整理して次の授業に反映させるということも可能です。
また、データ化しやすいため、他の科目の教師と生徒の苦手な箇所、個性、性格などの情報を共有しやすく、指導の改善につなげやすくなります。
オンライン家庭教師のメリットとデメリット
オンライン家庭教師のメリット
時間の節約
当然ですがオンライン家庭教師は移動が発生しないため、通塾が不要です。
その結果、送り迎えの時間を大幅に節約できます。
子ども自身も通塾の時間がなくなるので、その分、休憩や復習に当てることができます。
特にこの点は、共働き家庭で忙しいスケジュールの中、子どもを塾に連れて行く余裕がないケースでも、自宅で受講できるオンライン家庭教師ならとても助かります。
実際に中学受験と高校受験を控えた子どもが2人いて、それぞれが別々野宿に通っている場合は、仕事をしながら送り迎えするのは非常に疲れます。
そういう時にオンライン家庭教師を導入すれば、親も子どもも負担なく、家族全員の時間に余裕が生まれ、家族の時間をより充実させることができます。
安全の確保
親として子どもを塾に通わせる場合に考えなければいけないことが『安全対策』です。
・通塾中の事件事故
・塾内でのトラブル
塾に通う時間は学校が終わった後になりますので、必然的に遅い時間になります。
その結果、事件や事故に遭遇する確率はどうしても高くなります。
特に女の子のお子さんをお持ちの方はより一層不安になるのも無理もないことです。
しかし、オンライン家庭教師の場合は、自宅にいながら授業を受けられるのでそういった安全対策は一切不要になる点も親御さんの心労を下げるメリットになります。
コストパフォーマンス
家庭教師の場合、どうしても高額なイメージを持ちがちですが、オンライン家庭教師は、対面指導よりも費用が抑えられる場合が多く、1時間あたりの授業料が対面指導の半分程度になることも珍しくないので、家計に優しいといえます。
例えばプロ家庭教師に1時間教わると、1万円以上かかることはよくあります。
プラスαとして交通費を請求されると月4回の授業で5万円近くいくことも有りえます。
しかし、オンライン家庭教師の場合2万円前後でおさまることもよくあります。
勉強というとコストがかかることは避けられないのでコスパよく子どもの成績を上げたい場合もオンライン家庭教師は最適です。
多様な講師から選べる
オンライン家庭教師を提供している会社は、全国から講師の応募が集まります。
その結果、その中から選抜した優秀な講師を抱えているため講師の質は必然的に高くなります。
特に英語に関して言えば、地元に限らず全国、さらには海外からも講師を選ぶことが可能です。
その結果、地元の個別指導塾や塾では決して実現できないような非常に質の高い講師から直接学ぶ機会を得られます。
そのうえで、優秀だけど個性が合わないという場合には、講師のチェンジも行いやすいためストレスフルな環境で成績を上げやすくなります。
教師への気遣いが不要
自宅に家庭教師を招く場合、お茶出しや挨拶などちょっとしたことですが、気遣いが必要となることもストレスになります。
特に兄弟がいて、授業を受けていない子の場合には、自分が教わっていないにもかかわらず、家庭教師という他人が自宅に上がってきて礼儀正しく振る舞う必要があるという気遣いは少々疲れます。
オンライン家庭教師ならパソコンを立ち上げるだけで済むので家庭としてもリラックスできます。
オンライン家庭教師のデメリット
ネット環境に依存する
オンライン家庭教師では、インターネット接続の状態が授業の質に直結します。
具体的には回線速度です。
理想は光回線(1ギガ以上)の回線があることがベストですが、夜間など回線が混む場合には、50メガまで落ちることもあります。
すると授業の途中で映像が止まってしまったりすることもあります。
この結果、授業の進行が遅れたり、内容を理解するのに時間がかかったりすることもありえます。
そのため、安定したネット環境の整備が必須です。
スマホの場合は、ギガの使用状況によっては月額コストが高額になってしまう場合があるため、スマホのネット回線をテザリングして授業を受講するというのはおすすめしません。
またコメダ珈琲やスターバックスのようなカフェの無料wifiの場合、一定時間を経過すると回線が切れて再ログインが必要になることもあるためおすすめできません。
子どものモチベーション維持が課題
オンライン授業では、直接的な対面の指導と比べて、子どもの集中力が途切れやすい傾向があります。
その原因は『オンライン』だからです。
どういうことかというと、画面越しの授業中に他のアプリやウェブサイトを閲覧できる環境にあると、そちらに注意がそれてしまうことは大人でもよくあります。
このような場合、親が授業中にそばで見守ったり、定期的に声をかけることで集中力を保つ手助けをする必要な場合があります。
また、授業中は子どものスマホを預かっておくというのも有効な手段です。
オンライン家庭教師の選び方のポイント
信頼できるオンライン家庭教師の会社かどうか見極める方法
1. 口コミや評判の確認
GoogleMapの口コミは星の数だけでなく、口コミの内容も必ず確認しましょう。
それだけでなく、
『●●塾 評判』
などのキーワードで検索して、いろいろな角度から口コミや評判を収集するようにしましょう。
また、XやInstagramなどのSNSでの実際の利用者の感想もチェックすると、信頼性の高さを確認できます。
具体的に確認する点としては、
1、子どもの成績が上がったというレビューはあるか
2、講師の対応だけでなく事務局の対応も丁寧かどうか
3、最初に提示された料金以上のコストを請求されないか
4、子どもが楽しく授業を受けられているか
こういった点を確認しましょう。
2. 実績を確認
実績とは
具体的な成績アップした点数
成績アップした人数
合格した学校とその人数
たとえば、Y社はこれまでに1万人以上の生徒を指導し、難関大学合格者を数多く輩出しているという実績を名前付きで公開している場合、具体的な数字や事例が公開しているため信頼しやすくなります。
料金体系とプランの確認
オンライン家庭教師の料金は、サービスやプランによって大きく異なります。
・中堅大学受験対策
・難関大学受験対策
・公立高校の定期テスト対策
・難関私立高校の定期テスト対策
・総合選抜・推薦入試対策
・英検・数検などの資格対策
・苦手科目のみの対策
こういったコースごとによって料金は大きく異なります。
一般的には、教える内容が高度になるほど優秀な講師が必要になるため、その分、料金も高くなりがちです。
そのため、難関大学受験対策は必然的に他のコースよりも高くなる傾向があります。
また授業料の支払い方法も、全て前払いなのか、月ごとの支払いなのか、
入会金や教材費が追加で発生する場合はあるのか、こういった点を事前にしっかり確認しておきましょう。
無料体験授業の活用で相性をチェック
色々とチェックしてもやはり実際に授業を受けてみないと分からないことはたくさんあります。
だからこそ、実際に体験授業を受けることは絶対必須です。
・講師や授業スタイルが子どもに合うかどうか
・講師の説明は分かりやすいか
・講師や事務局の対応は丁寧か
・子どもは楽しく学べそうか
こういったことを意識しながら体験授業を受けましょう。
子どもは思っていることを言語化できる子ばかりとは限りません。
そのため体験授業の際には、親御さんもできれば側について子どもの反応を観察して判断するようになさってください。
1つコツとしては、子どもがすでに理解している点をあえてオンライン家庭教師に質問してみることです。
子どもが理解している点であれば、オンライン家庭教師の説明が上手か下手かも判断しやすくなります。
ぜひ覚えておいてください。
オンライン家庭教師のサービスを受ける際に必要な準備
オンライン家庭教師を始めるには、以下の準備が必要です。
15.6インチ以上の画面のパソコンまたは11インチ以上のタブレット
画面の大きさや操作性を考えると、タブレットよりもパソコンが適しています。
・パソコンの画面は15.6インチ以上
・タブレットの場合は11インチ以上
これよりも小さいサイズだと、教師が板書した文字も小さくなり判読しづらくなります。
また、1時間以上集中して画面を見ていると小さい画面だと目が疲れて集中力が途切れがちになります。
50メガ以上の安定したインターネット回線
回線など、高速で安定したインターネット環境が推奨されます。
特に、ZoomやGoogle Meetsなどのビデオ通話がスムーズに行える速度を確認しましょう。
回線速度のチェックは、プロバイダが提示している速度を鵜呑みにするのではなく、ご自身のデバイスで実際にチェックしてみましょう。
以下のサイトにアクセスするだけでインターネットの回線速度を気軽に測ることができます。
ストレスのないヘッドセットやマイク付きイヤホン
教師の声がクリアに聞こえることや、子どもの声が正確に届くことが大切です。
たとえば、雑音を防ぐノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットを導入した家庭では、授業の集中度が向上したという報告があります。
しかし、それ以上に大事なことは耳を締め付けすぎないという点です。
耳を圧迫するようなヘッドセットだと耳が痛くなります。
また、夏場の場合は、耳に汗をかいて、蒸れて非常に不快になります。
そういった不快感が勉強へのストレスに繋がりますので注意して選んで下さい。
オンライン家庭教師で成果を上げるための子どもの学習習慣づけとサポート方法
オンライン授業を効果的に活用するためには、子どもの学習習慣を整えることが重要です。
スケジュール管理
授業の時間だけ集中するのでなく、予習や復習の時間も計画に入れておきましょう。
たとえば、授業後30分以内に簡単な復習を行うことで、理解度が深まるという研究結果もあるため、授業開始30分前には集中モードに入り、前回の復習を行うというのは非常に効果的です。
集中できる環境作り
静かな場所で授業を受けられるようにし、周囲の雑音や邪魔が入らないよう工夫しましょう。
過去には、自習の場合はリビングで学習するのは有りです。
しかし、オンライン家庭教師のように授業を聞く場合には外部の音はなるべくない方が好ましいです。
そのため、パーテーションで区切るなどして専用の学習スペースを設けるぐらいはやったほうがよいでしょう。
親により進捗サポート
定期的に授業の進捗を確認し、子どもの頑張りを認めることでモチベーションを維持できます。
たとえば、「今日はどんなことを学んだの?」と聞くだけでも、子どもが授業を振り返る良いきっかけになります。
これらの準備とサポートを徹底することで、オンライン家庭教師の効果を最大限に引き出すことが可能です。
まとめ
オンライン家庭教師は、未来に向けた大きな一歩を踏み出すための理想的な選択肢です。
学力の向上だけでなく、自宅での効率的な学習環境を実現することで、子どもの成績向上のために大いに役立つサービスです。
まずは以下の具体的なステップを踏んでみてください:
1. 無料体験授業に申し込む
まずは各サービスが提供する無料体験を試し、子どもに合った講師や授業スタイルを確認しましょう。
少なくとも3社以上は必ず無料体験を受けて比較しましょう。
1社だけ無料体験して即決するというのは絶対に止めましょう。
2. 料金プランを比較検討する
家庭の予算に合わせて、長期的に無理のないプランを選ぶことが大切です。
・コースごとの料金、
・回数による割引
・教材の費用
・入会金の有無
・事務手数料
・その他オプション費用
こういったことを事前に把握して1年間のコストをざっと計算しておきましょう。
3. 学習目標を設定する
オンライン家庭教師サービスで何をゴールにするのか、お子さんの目標を具体的に設定し、講師と共有することで、より効果的な指導が期待できます。
具体的に定まらなければ、教師に希望を伝えてみると適切なフィードバックをもらえます。
これらの行動を始めることで、オンライン家庭教師を最大限に活用し、成績アップや志望校合格への道を切り開くことができます。
苦手分野の解消は遅れるほど合格は遠ざかります。
なんとなくよく分からないからやめておこう
ではなく、
よく分からないならまずは試してみようという気持ちで行動を起こしましょう。