Googleマップの大切さ、リスク、そしてリスクへの対処法、本当に理解してますか?
実店舗の場合、8割の方がマップの情報を参考にしてお店を決めています。
だから、正しい対処法をきちんと知っておきましょう。
Googleマップのクチコミって大切なんでしょうか?
うちのお店ってクチコミが少ないんでいまいち大切さがわかんないんですよね。
めっちゃ大事ですよ
お客さんの多くはGoogleマップのクチコミや星評価で、
お店に行くか行かないかを決めてしまうんです。
こちらのデータを見てください。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000037205.html
うわ、本当だ。
お店を選ぶ際、10人中8人がマップの情報を見てるんですね。
そうなんです。
だから、Googleマップのクチコミはお客さんを呼ぶための大切なツールですよ。
なるほど~。
ちゃんとクチコミを集めたほうがいいですね。
でも、良いクチコミだけじゃなく、悪い口コミが来たらちょっとやだな~と思うんですけど、
その点はどうですか?
良い口コミばかりだと、逆に不自然ですよ。
実際に今のユーザーさんは評価が異常に良い場合には、
これって、なにかおかしいと疑うようになっています。
こちらのグラフを見てください。

引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000037205.html
そうなんだ!
クチコミの数だけじゃなくて信憑性も確認するんですね。
知らなかったです。
だから、感情的な暴言のような口コミがあってもさほど気にする必要はないですよ。
ただし・・それが真実であるかのように、ありえないことを書かれると少し話は変わってきます。
読んでいる人からすると、真実なのか嘘なのか分からない場合には、やはり来店に慎重になりますからね。
それは困りますね。
でも、変なクチコミがついたら、Googleに相談すれば修正や削除してもらえるんじゃないんですか。
実は、Googleマップのクチコミの大きな問題点がそこなんです。
Googleマップのクチコミに関しては、
“Googleのポリシーに違反している場合”にのみ“報告”できるだけで、
削除されるかどうかはGoogleの判断次第なんです。
ポリシー違反については“禁止および制限されているコンテンツ”として下記の通りまとめられています。
●虚偽のコンテンツ、偽装行為
- 虚偽のエンゲージメント
- なりすまし
- 誤った情報
- 不実表示
- 不適切なコンテンツまたは行為
- ハラスメント
- ヘイトスピーチ
●不適切なコンテンツ
- 個人情報
- わいせつ、冒とく的な表現
- 性的描写が露骨なコンテンツ
- 成人向けのコンテンツ
- 暴力的または残虐なコンテンツ
- 制限されているコンテンツ
- 危険なコンテンツ
- 違法なコンテンツ
- 子供の安全
- テロに関するコンテンツ
- 関連性のないコンテンツ
- 宣伝と勧誘
- 不明確なコンテンツ、繰り返し投稿されたコンテンツ
- 改変、悪ふざけ
引用:https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114?sjid=13397076923345779965-AP
え!?そんな重要なことなのに有人で対応してすぐにクチコミを削除してくれたりしないんですか??
店舗情報を管理する『Googleビジネスプロフィール』というサービスの一貫として“報告”はできますが、
クチコミが削除されるかどうかに関しては、絶対に消してもらえるということはないんです。
しかも、クチコミはないまま星1つの評価の場合には、ほぼ何も対応してもらえません。
じゃあ、悪意のある人が嘘の低評価をつけても、何もできないってこと?
残念ながらそのとおりです。
ただし、対策が全くないわけではありません。
その対策方法をご紹介します。
悪意のある人からのクチコミを防ぐ4つの方法
Googleビジネスプロフィールのオーナーになる
Googleビジネスプロフィールのオーナーになると、
オーナーとして問題のあるクチコミの報告だけでなく、再審査請求もできます。
参考:Google のビジネス プロフィールからクチコミを削除する
https://support.google.com/business/answer/4596773?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop
再審査請求は、問題のあるクチコミとして報告をあげたものをGoogleが審査したうえで“問題なし”
と判断した場合に、
再度1回だけ審査を請求できる制度です。
しかし、当然のことながら、それでもなお問題なしとなることはありえます。
正確な情報発信を行う
営業日や営業時間については正確に記載しましょう。
不定休の場合には、毎月正確に記入して、お客さんが間違えないようにすることで、
トラブルの火種を防ぐことができます。
また、商品写真も“盛りすぎない”ようにしましょう。
マイナスのクチコミの大半は、期待を裏切られたことから起こります。
そのため、きれいな写真をアップしたい気持ちはわかりますが、
現実離れした写真は実際にサービスとズレすぎているとマイナスの評価につながりやすくなります。
クチコミに丁寧に対応する
すべてのレビューに対して、誠実に返信するようにしましょう。
特に無言の★1評価や、イタズラ的な評価に対して効果があります。
店舗がきちんと対応している様子が見える場所には、イタズラされにくい傾向があるんです。
また、見ている人も状況を理解してくれやすくなります。
ユーザーも知恵をつけてきているので、
感情的なマイナスのクチコミを書かれると、“書いた人”の品位を疑います。
逆に、
そういった感情的なマイナスのクチコミに対して、
誠実に対応すると、お店側の誠実さが伝わってプラスの評価になりやすくなります。
情報開示請求を行う
しかし、最後は情報開示請求も辞さない構えも持っておきましょう。
実際に、2024年4月18日に医師達による集団訴訟もありました。
参考:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240418/k10014426121000.html
どうしようもない悪意のある口コミに対しては、こういった書いた人を特定する手段もあることを覚えておいてください。
Googleマップで良いクチコミを集めたい場合には、
お客様との関係を大切にして、内容の濃い正直なレビューをたくさん集めることです。
また、レビューやクチコミには無視せず、きちんと返信して、
お客様とのコミュニケーションの場として活用することが効果的です。
でも根本的な解決にはならないですよね?
はい。完璧な対策はありません。
Googleマップのクチコミは、公的なサービスではなく、
Alphabet 社(Google)社のサービスの1つです。
そのため、Alphabet 社(Google)社のルールに基づいてお願いする以外にありません。
ただ、Googleも最近はスパムレビュー対策に力を入れ始めています。
そのため、怪しいレビューはそもそも投稿できなかったり、
自然に消えるケースも増えてきました。
確かに、Googleのクチコミが信頼されないと、だれもクチコミの投稿をしなくなりますもんね。
そのとおりです。
ただ、クチコミについて焦ったお店がやりがちなので注意してほしいのが
"マッチポンプ商法"です。
「意図的に問題を起こして自ら解決することで利益を得る」
「自作自演によって自己の評価を上げる」
といった意味で使われます。
意図的に問題を起こし、てまさか・・
はい。
悪質な業者が、まず店舗に低評価をつけて、
その後"評価改善できます"と持ちかけてくるような商法です。
えっ、そんなひどいことをやる業者があるんですか!?
そんなことを知らずに、低評価を改善してくれるならお願いしたいという気持ちにつけ込むんですね。
サイテーですね。
Googleも詐欺集団に狙われた場合、報酬を払わないようにと警告を出しています。
下記を見てください。
「事業者などが詐欺集団などに狙われた場合、報酬を支払わないようお願いしています。その代わり、クチコミをこちらから報告するか、ヘルプセンターを通じてGoogle サポートに連絡してください。Googleのチームがポリシー違反と思われるコンテンツを レビューし、削除します。ビジネスプロフィールの登録がまだの場合は、こちらで登録することができます」
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2305/22/news175.html
なんかそんなことされたら心が折れそうです。
もういっそのこと、Googleマップにお店を登録すること自体を止めたほうがいいのかなと思ってます。
ところが話はそう単純ではないんです。
Googleマップにお店を登録するのは、お店の関係者でなくても誰でもできてしまって、
勝手にクチコミが集まるようになってるんです。
そんなバカな・・
心中お察しいたします(笑)
でも、誰でもお店を登録できてしまうからこそ、
逆にGoogleビジネスプロフィールのオーナーとして登録しておく方がまだ対処できることは増えるんです。
なるほど。
まだマシというわけですね。
はい。
今回はGoogleマップのクチコミに関してだけ話していますが、
もっとひどいものになると
お店の名前や業種も勝手に書き換えられたり、
意図的に違うものに設定されることがあります。
でも、Googleビジネスプロフィールのオーナーになっていると、
悪意ある対応を行われるとオーナーに連絡が入りますので、
未然に防げるんです。
え!店名が変えられたりすこともあるんですか!?
はい。
よくウェブのニュースでも取り上げられてますよ。
またクチコミの話に戻しますが、
良い口コミを増やしたいからと対価を支払って良いレビューを書いてもらう行為は
Googleのガイドライン違反ですので、絶対にやってはいけません。
え!?
じゃぁ、常連客さんに割引するからクチコミをお願いするのもNGなんですか?
NGです。
対価を支払ってレビューを書いてもらうのがNGなのは、
業者だけでなく、個人でも同じです。
この点はとても注意してください。
Googleマップで批判的なクチコミへの対処法のまとめ
100人中100人に満足されるサービスなど存在しません。
だからこそマイナスのクチコミがあってもそれが正当なものであれば受け入れつつ、改善していくのが真っ当なビジネスです。
ただ、良い口コミを集める工夫も怠ってはいけません。
店内にGoogleマップのクチコミを書くためのQRコードを設置して、積極的にお客さんに声掛けして、丹念にコツコツとクチコミを集めるようにしましょう。
そのうえで、悪意ある口コミが来た場合には、Googleに報告しつつ、所有するブログやInstagramなどで悪意ある間違った情報の口コミがあって困っていると情報発信しましょう。
Googleからの対応を待つだけでなく、積極的に情報発信することでユーザー側の判断材料になります。