昔々、中国がまだ1つにまとまっていなかったころの話。

宋という小さな国と、楚という大きな国がありました。

宋は小さいながらも、他の国のリーダーを目指します。

楚からすると面白くありません。

小国がなにを生意気な!

楚は、宋に対して挑発を繰り返します。
挑発に乗った宋は、楚の属国である鄭を攻撃します。

楚はここぞとばかりに大軍を率いて、宋に侵攻します。
このままぶつかっては全く勝ち目はありません。

しかし。。。

進軍を続ける楚は、大きな川の渡河に難儀し、
ゴタついております。

宋に千載一遇のチャンスが訪れます。

ここを叩けば勝てる!

宋の将軍は急いで、襄公(宋の王様)に進言します。

『王様、チャンスです!!
 今こそ、総攻撃の合図を!!』

襄公(宋の王様)は言いました。


『相手が陣形を整えないうちに攻撃を仕掛けるのはひきょう者だ。
 楚軍が川を渡りを終えて、戦う準備が整うまで待ちなさい。』

宋の命運は尽きました。

楚の大群に宋軍は、クモの子を散らすように蹴散らされ、
襄公自身も深手を負う羽目になりました。

襄公は、その後、この傷がもとで亡くなり、
人々からも非難の的となってしまいました。

敵に対してつまらない情けをかけて、
逆にひどい目にあうことを、その後、“宋襄の仁”と言われるようになりました。


チャンスが舞い込んでくるというのは、
言い方を変えると、誰かが不利益を受けている時でもあります。

しかし、そこで相手に気兼ねして、
ビジネスの拡大を躊躇するぐらいならいっそのこと、
社長業をやるべきではないと考えております。

ビジネスというのは“一定のルールに基づいた真剣勝負”です。

社長が躊躇すれば、経営が滞り、
経営が滞れば、会社が傾き、
会社が傾けば、お客様に良質なサービスを提供できなくなり、
お客様に良質なサービスを提供できなければ、仕事が減り、
仕事が減れば、社員は生活に困ります。

社長の決断の鈍さは、周りに多大な不幸をもたらします。

あなたは何を優先すべきなのか、常に念頭に置き、
覚悟を持った一貫性のある行動をとっておられますか??


リーダーの仕事は覚悟を持って決断することです。

それが、皆さんの事業を成長させる一歩となります。


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[まとめ] 覚悟を持って決断し、一貫性のある行動を取ってますか?
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