Web×孫子の兵法の4回目となる今回は、
Webマーケティング(リスティング広告やSEO、Webサイト制作)の前に考えるべきこと『始計編(全7節)』の
第四節 仕える条件 を検討します。
~第四節 仕える条件~
社長が、自分より優れた人材の受け入れる度量を持ちながら、
公正な視点を持って、その人材の意見をよく取り入れるなら、
マーケティング戦争に勝ち残ることはできるでしょう。
そうであるなら、優秀な人材は、自らの存在場所をその会社であると考え、
離職することなく定着するに違いない。
逆に、自分より優れた人材を受け入れる度量を持たず、
社長としてのプライドが邪魔をして、意見に耳を傾けないようであるなら、
対外的な自社ブランドのためだけに高学歴な人材を雇ったとしても、
邪魔になるだけでマーケティング戦争では敗退してしまうでしょう。
そうなれば、常に高い離職率と人材難に悩まされ続けることになる。
会社の価値を測るのは、決算書ですが、
そこでは測れないものがあります。
それが、『人材』です。
会社の成長は、全て『人材』にかかっていると言っても過言ではありません。
中小企業を中小企業たらしめているのはなにか、
また巨大企業が巨大企業たらしめているのはなにか、
私は『人材』に対する投資の差だと思います。
そして、『人材』に対する投資の差を生み出しているのはなにか、
それは、『己業』か『企業』かの意識の差だと思います。
(※両方共、『きぎょう』と読む)
己業・・会社は自分のもの
企業・・会社は社会の公器
己業の場合に重要なことは、『自分の満足』
企業の場合に重要なことは、『顧客の満足』
『自分の満足』に目が行っている社長が、
他人である『人材』を顧みるはずがありません。
『顧客の満足』に目が行く社長であってこそ、
その実現のための手段として人材への投資へ視点が行く。
↓
訓練された人材は『顧客の満足』=『社会貢献』に役立っていると実感する中で、
自らの存在意義を見つける。
↓
やりがいがあるので、離職する理由が無くなり、
定着していき、会社も成長していくのです。
マーケティング戦争のルールは常に1つなのです。
『顧客を満足させたものが勝利する』
孫子の兵法をWebで活かしたいなら、
しつこく『顧客満足』を考えてください。
ここに焦点を当てることが全ての始まりです。
本日は以上です。
孫子の兵法は、以下の十三編から成り立っております。
『始計編』『作戦編』『謀攻編』『軍形編』
『兵勢編』『虚実編』『軍争編』『九変編』
『行軍編』『地形編』『九地編』『火攻編』『用間編』
私なりの視点で、Webマーケティングの観点から
今後も孫子の兵法を1つずつ紐解いていきます。