Web×孫子の兵法 始計編 ~7つの基本条件~

Web×孫子の兵法 始計編 ~7つの基本条件~


Web×孫子の兵法の3回目となる今回は、
Webマーケティング(リスティング広告やSEO、Webサイト制作)の前に考えるべきこと『始計編(全7節)』
第三節 7つの基本条件を検討します


~第三節 7つの基本条件~
 Webマーケティングを仕掛ける前に、
 さらに次の7つの基本条件に照らし合わせて競合他社と比較検討し、
 市場分析を行う。

1、社長は、どこの会社が最も人事・労務管理、理念・目標統一を行っているか
2、Webの部門長は、どこの会社が最も全体視点を持って現場を指揮しているか
3、商品・サービスを展開するタイミングと
  仕入れ&販売ルートなどの市場で立ち位置はどこがもっとも有利か
4、社内ルールは、どこの会社が最も厳格に守られているか
5、商品・サービスは、どの会社が最も市場で優位を築いているか
6、社員は、どの会社が最もスキルアップのための教育を行っているか
7、賞罰は、どこの会社が最も公正に行われているか

これらを比較して検討すれば、どこの会社が勝ち残るか分かる。

孫子は、敵との優劣を測る際に、
主に『組織』と『人』の観点から考察しております。
その理由は、つまるところライバルとの優劣さの根幹は、
『組織』と『人』によって決まるためです。

しかし、ビジネスのマーケティングを検討する際に、
それでは若干説明が不足しております。

ビジネスにおいて、外せない重要な点は商品力ですので、
5番の『商品、サービス』の部分について、より深堀りして検討したいと思います。

さらに、戦争とビジネスの大きな違いは、
戦争の勝利の条件は、目の前に存在する『敵』を直接攻撃して倒すことですが、
ビジネスでは、『ライバル社』を直接攻撃するのではなく、
『顧客の心をつかみ取った方』が勝利の条件
です。

そのため、あえて、私はこの7つの基本条件に
もう2つ追加して検討すべきと考えます。

それが、『商品力』と『ターゲットイメージ』です。


5-1、商品力は、どの会社がもっとも勝っているか

商品力を検討する際、考えるべきは、
『差別的優位点』と『自社の根本的な強み(コアコンピタンス)』です。

差別的優位点とは、ターゲット顧客が競合ではなく、
自社のことを選んでくれる点
です。

自社の強みとは、その差別的優位点を支える根本的な原因
つまり作りたいものを実現できる特許などの知的財産や機械設備などです。

そして、これらを検討する際、欠かせない重要な点が、
ターゲットイメージです。


5-2、ターゲットについては、どの会社がもっとも明確にイメージを持っているか

マーケティングで失敗している会社で多いのが
『全ての』顧客に買って欲しいと考えている会社です。

そうでなく、『ターゲット』ごとに『ベネフィット(悩みや希望)』を検討し、
それをかなえるための『商品力』を持たないといけません。

そのために、まずは『誰に』売りたいのか『ターゲット』を明確にすることが第一で、それがあって、次に『ベネフィット(悩みや希望)』を洗い出すという思考が
重要です。

まとめますと、大切なことは、
『ターゲットとなる顧客のベネフィット』を、
もっとも満たすことができているのはどこか

という点をしっかり検討することです。

本日は以上です。

孫子の兵法は、以下の十三編から成り立っております。

『始計編』『作戦編』『謀攻編』『軍形編』
『兵勢編』『虚実編』『軍争編』『九変編』
『行軍編』『地形編』『九地編』『火攻編』『用間編』

私なりの視点で、Webマーケティングの観点から
今後も孫子の兵法を1つずつ紐解いていきます。